ATERM WM3500Rの不具合の対処方法を解説

ATERM WM3500Rの不具合

ATERM WM3500Rの不具合

ATERM WM3500Rの不具合の解説をしています。

不具合は無いほうが良い。当然です。長期に渡って使用していると様々な不具合に遭遇します。その不具合の原因も種類が多く見つけ出すのが難しくなっています。そんな時ランプの状態を確認することは重要です。 不具合の約80%は単純なミスだと言われています。注意していれば防げたかもしれません。
(スマホの場合はランドスケープ推奨)

(INDEX)

  • ランプの状態
  • 無線LAN通信の不具合
  • ユーティリティの不具合
  • インターネット利用中の不具合
  • 初期化
  • バージョンアップ
  • Wi-Fi & 無線LANの設定
  • 無線LAN子機の設定
  • 1.ランプの状態

    ATERM WM3500Rで不具合が発生した時、先ずランプの状態を確認するとよいでしょう。問題解決の糸口になります。

    (1)前面のランプの状態

    ランプ名 内容
    ランプの色 装置(親機)の状態
    POWERランプ
    (点灯)
    入電状態

    (点滅)
    らくらく無線スタート作業中
    緑橙
    (点滅)
    新ファームウエアの未更新

    (点滅)
    らくらく無線スタート作業中

    (点灯)
    ・ファームウエア設定中
    ・らくらく無線スタート完了

    (点灯)
    らくらく無線スタートの設定が失敗

    (点滅)
    ・初期化準備中
    消灯 電源断
    バッテリーランプ
    (点灯)
    バッテリーの残量が10%以上

    (遅い点滅)
    バッテリーの残量が5%~10%

    (速い点滅)
    バッテリーの残量が5%以下

    (点灯)
    充電中
    消灯 ・充電完
    ・電源断
    WLANランプ
    (点灯)
    無線LAN中

    (点滅)
    無線LANでデータ送受信中
    消灯 ・無線LAN停止中
    ・電源断
    WIMAXランプ 緑(点灯) ネットワークと通信中
    緑(点滅) ネットワーク処理中
    赤(点滅) サービス未加入
    赤(点灯) ネットワーク接続の失敗
    消灯 ・ネットワーク停止中
    ・電源断
    アンテナランプ 緑(3回点灯) 電界強レベル
    緑(2回点灯) 電界中レベル
    緑(1回点灯) 電界弱レベル
    消灯 ・ネットワーク停止中
    ・電源断

    INDEXに戻る

    (2)POWERランプが点灯しない

    原因・現象 対   策
    親機のPOWERランプが点灯しない 以下の確認をしてください。

    □電源プラグが外れているか確認をしてください。外れていればコンセントに差し込んでください。

    □親機が高温になった時自動停止します。
    温度が下がるまでまってください。
    原因としては、
    ・直射日光が当たった
    ・密封状態で長時間使用した
    など。

    □バッテリーの残時間がなくなったとき。

    INDEXに戻る

    (3)バッテリーの不具合

    原因・現象 対   策
    バッテリーランプが速い緑点滅を繰り返す □バッテリーの残時間がなくなったとき。
    バッテリーの寿命が短い □満充電では8時間稼動します。短い場合は劣化が考えられます。取替が必要です。
    バッテリーの動作時間が短い □バッテリーに負担をかけないように満充電では7~8割の充電容量となっています。
    極端に短い場合は取替えが必要です。

    2.無線LAN通信の不具合

    (1)無線LAN通信ができない

    原因・現象 対   策
    無線LANアクセスポイントに接続できない 以下の確認をしてください。

    □暗号化キーの設定で親機と子機間で違っている、確認してください。
    親機・子機双方で一致しないと利用できません。

    □利用中のPCにプロキシの設定、ファイヤウオール、ウイルスチェック等がインストールされている場合、設定ができなかったり、通信が正常に行えない場合があります。
    ファイヤーウオールを停止するか、アンインストールしてください。終了後は元に戻してください。

    □らくらく無線スタートEXの項を参照してください。
    親機と子機の電波状態が悪い □電波の届く距離まで親機、子機を移動してください。
    又、向きを変更するなどして試してください。
    セカンダリSSIDが見つからない □IEEE802.11bに対応している無線LAN子機によっては、セカンダリSSIDを検索できない場合があります。その場合はSSIDを直接変更します。 本体裏面に以下のように記載されています。
    ・プライマリSSID
    aterm-xxxxxx-g

    ・セカンダリSSID
    aterm-xxxxxx-gw
    (こちらを使用してください)

    INDEXに戻る

    (2)PCのIPアドレスが設定されていない

    原因・現象 対   策
    IPアドレスが設定されていない □PCの設定で「IPアドレスを自動的に取得」になっていることを確認してください。
    パソコンのIPアドレスを正しく設定する方法は2つあります。
    ・親機、パソコンの電源を切り、親機、パソコンの順番で再起動をする方法。
    (その場合親機の起動、PCの起動と順番を必ず守ること)

    ・手動でIPアドレスを取り消し、取得する方法です。
    それは次の通りです。

    WINDOWS 7/VISTA】の場合
    (1)「スタート」 - 「すべてのプログラム」 - 「アクセサリ」 - 「コマンドプロンプト」 を右クリックし「管理者として実行」をクリック

    (2)ユーザーアカウントの画面が表示されたら「続行」

    (3)「ipconfig /release」ENTERキー(アドレスの開放)

    (4)「ipconfig /renew」ENTERキー(アドレスの取得)

    (5)IPアドレスが「192.168.0.xxx」になっていることを確認する
    (xxxは1以外の数値)


    WINDOWS XP/2000】の場合
    (1)「スタート」 - 「すべてのプログラム」 - 「アクセサリ」 - 「コマンドプロンプト」 をクリック

    (2)「ipconfig /release」ENTERキー(アドレスの開放)

    (3)「ipconfig /renew」ENTERキー(アドレスの取得)

    (4)IPアドレスが「192.168.0.xxx」になっていることを確認する
    (xxxは1以外の数値)

    INDEXに戻る

    (3)Wimaxに接続できない

    原因・現象 対   策
    Wimaxが表示されない □電波の状態が悪いことが考えられます。
    場所を移動したり向きを変えて試してください。
    契約情報を入力中に切断した □一度切断して再度接続をしてください。
    ネットワークに接続できない 以下のことが考えられます。

    □他のネットワークデバイスを利用中はネットワークに接続できない事があります。
    一度切断して、再度立ち上げてください。
    Wimaxランプが赤点灯している □接続が不成功です。
    再度最初からやり直してください。

    その他の場合、上記のランプ状態で確認してください。

    INDEXに戻る

    3.ユーティリティの不具合

    (1)クイック設定WEBの不具合

    原因・現象 対   策
    ブラウザに「htp://web.setup/」と入力してクイック設定を起動しても動かない 以下の確認をしてください。

    □プロキシの設定がある場合は受付が拒否されます。
    プロキシ設定を暫定解除してください。
    【IEの場合】
    (1)「ツール」 メニュー 「インターネットオプション」 「接続」 「LANの設定」 をクリック。
    (2)「LANにプロシキサーバーを使用する」の「詳細設定」をクリックして「例外」に「web.setup」を入力する。

    □IPアドレスを直接入力すると表示されます。
    動作モードがPPPOEのときアドレス欄に
    「http://192.168.0.1」ENTERキー
    動作モードがローカルルーターモードのとき
    「http://192.168.0.1」か「http://192.168.1.1」ENTERキーです。

    □ファイヤーウオール、ウイルスチェックなどのソフトがインストールされている場合、又は、プロシキ設定されている場合は設定ができなかったり、通信が正常にできない場合があります。
    ファイヤーウオール、ウイルスチェックを無効か停止にして設定してください。設定終了後は元に戻してください。

    □無線接続してクイック設定WEBを表示の時、セカンダリSSIDに無線接続しているとクイック設定では表示できません。
    その場合はAESに対応した無線LAN端末から、プライマリSSIDで接続して表示してください。
    ブラウザで起動するとユーザー名とパスワードを要求される □要求されます。
    ユーザー名「admin」
    パスワードは一番最初にアクセスしたときに登録しています。そのパスワードを入力してください。
    管理者パスワードを忘れた □親機を開くことは出来ません。
    初期化をして、最初から設定をしてください。
    親機のクイック設定WEBが開かない 以下の確認をしてください
    □Java Scriptの確認。
    無効になっていれば有効にしてください。
    (有効にしないとホームページの内容が正しく表示されません)

    -有効にする操作-
    (1)「スタート」 - 「コントロールパネル」 - 「ネットワークとインターネット」 - 「インターネットオプション」をクリック
    (2)「セキュリィティ」タブをクリックし、「信頼済みサイト」をクリックする
    (3)「サイト」をクリック
    (4)「このゾーンのサイトにはすべてサーバーの確認を必要とする」のチェックを外す。
    (5)「このWebサイトをゾーンに追加する」に「http://web.setup/」を入力して「追加」をクリックし、「閉じる」をクリック
    (6)「レベルのカスタマイズ」をクリックする
    (7)画面をスクロール → 「アクティブスクリプト」と「ファイルノダウンロード」を有効にする とし、「OK」をクリックする
    (8)「はい」をクリック
    (9)「適応」をクリック
    (10)「OK」をクリック
    (IE7.0、8.0)


    □IPアドレスの取得の失敗が考えられます。
    パソコンのIPアドレスの取得を「自動取得」に設定してください。

    INDEXに戻る

    (2)らくらく無線スタートEXの不具合

    原因・現象 対   策
    らくらく無線スタートEXが失敗する 以下の確認をしてください。

    □らくらく無線スタートボタンを長く押しすぎている。
    つなぎかたガイドを確認してください。

    □無線のドライバーが正常にインストールされていないことが考えられます。
    ドライバーを削除して再インストールしてください。

    □らくらく無線スタートEXのプログラムが正常にインストールされていないことが考えられます。らくらく無線スタートEXを削除して、再インストールしてください。

    □無線LANアクセスポイント(親機)の暗号化が解除されている事が考えられます。暗号化(SSID、暗号化キー)を設定してください。

    □無線LANアクセスポイント(親機)のMACアドレスの設定が満杯になっています。不要なものを削除するなどして見直してください。

    □ネットワーク内にDHCP機能を持った装置がありません。無線LANアクセスポイントに設定されています。

    □パソコンにファイヤーウオール、ウイルスチェックが動作している。
    設定の前にファイヤーウオール、ウイルスチェックを停止してください。

    □パソコンに設定されているIPアドレスが、無線LANのネットワークの体系外のIPアドレスが設定されている。確認してください。(体系を合わせないと繋がりません)

    □無線LAN子機のほかに、ネットワークデバイスが複数動作している。
    不要なネットワークは削除してください。

    □無線LANアクセスポイント(親機)と無線LAN端末(子機)で利用可能な暗号化方式や暗号の強度があっていません。

    □どうしてもらくらく無線スタートEXが正常終了しない場合はWINDOWSのワイヤレスネットワーク接続で対応してください。
    こちらです。
    Windows XP SP2 SP3の操作手順はこちら
    Windows VISTAの操作手順はこちら
    Windows 7の操作手順はこちら

    INDEXに戻る

    4.初期化

    初期化

    原因・現象 対   策
    初期化
    初期化には2つの方法があります(ソフト的に行う方法と、ハード的に行う方法)
    初期化すると購入時の状態に戻ります。
    □ソフトウエアで行う方法
    1)ブラウザを起動してアドレス欄に「http://web.setup/」と入力しエンターキーを押下げ
    2)ユーザ名に「admin」と入力し「OK」
    3)「メンテナンス」の「設定値の初期化」をクリック
    4)「OK」をクリック
    で完了です。

    □ハード的に行う方法
    1)親機の電源を入れ、背面の「Reset」ボタンを押し、POWERランプが赤点滅になったら離してください
    2)親機のコンセントを抜き、10秒以上待つ、再びコンセントを差し込んでください
    POWERランプが緑点灯すればOK
    これで完了です。

    INDEXに戻る

    5.インターネット利用中の不具合

    (1)ネット利用中

    原因・現象 対     応
    インターネットが切れる
    以下のようなことが考えられます。

    □バッテリーの充電残量がなくなった。
    充電してください。

    □親機が高温になった場合は自動的に停止します。
    親機の温度がさがってから利用してください。

    □バッテリーで利用中、一定時間通信が行われないと自動的に停止します。
    電源を入れ直して使用してください。
    インターネットの接続と切断が頻発する Wimaxオプションで機器の追加を選択した時、後から接続した機器を優先しますので、前に接続した子機は切断される場合があります。
    以下の方法で対応してください。
    クイック設定WEBの「詳細設定」 - 「その他」 - 「切断時設定」で「Wimax切断時の自動接続」の「接続」するのチェックを外してください。その後「保存」をしないと有効になりませんので注意が必要です。

    ただし、機器追加オプションで、Wimax事業者ごとに方法の違いがありますので、事業者に確認する必要があります。
    突然「IPアドレスが・・・競合していることが検出されました」というメッセージが表示される □「OK」をクリックしてIPアドレスを取り直してください。
    それは次の通りです。

    WINDOWS 7/VISTA】の場合
    (1)「スタート」 - 「すべてのプログラム」 - 「アクセサリ」 - 「コマンドプロンプト」 を右クリックし「管理者として実行」をクリック

    (2)ユーザーアカウントの画面が表示されたら「続行」

    (3)「ipconfig /release」ENTERキー(アドレスの開放)

    (4)「ipconfig /renew」ENTERキー(アドレスの取得)

    (5)IPアドレスが「192.168.0.xxx」になっていることを確認する
    (xxxは1以外の数値)


    WINDOWS XP/2000】の場合
    (1)「スタート」 - 「すべてのプログラム」 - 「アクセサリ」 - 「コマンドプロンプト」 をクリック

    (2)「ipconfig /release」ENTERキー(アドレスの開放)

    (3)「ipconfig /renew」ENTERキー(アドレスの取得)

    (4)IPアドレスが「192.168.0.xxx」になっていることを確認する
    (xxxは1以外の数値)
    先ほど(昨日)までインターネットにつながっていたのに急に出来なくなった 以下の確認をしてください。

    □無線LAN内のIPアドレスは、ルーターが管理しています。
    無線LANアクセスポイントよりもパソコンが先に電源を入れると、IPアドレスが正常に取得できません。
    電源の投入は無線LANアクセスポイント - パソコンの順番で投入してください。

    □1DAY契約の場合は期限が切れている事が考えられます、再契約が必要です。
    原因不明の場合 □設定に誤りがあることが予想されます。
    どうしても分からない時は、初期化して再設定してください。
    速度が遅い □近くに無線で近いチャネルを利用している人が考えられます。
    チャネル番号の変更をして試してください。

    □親機と子機が近い場合は少し距離をとってください。(1M以上)
    バージョンを知りたい □次の方法です。
    クイック設定WEB - 「情報」 - 「現在の状態」 - 「ファームウエアバージョン」
    で確認できます。

    INDEXに戻る

    バージョンアップ

    WM3500Rバージョンアップ(2011/12/24 対応
    内容は
    ・ESS-IDステルス機能に対応
    ・クイック設定Webの画面において、電池残量表示が非常に低く表示される場合がある件に対処
    ・自動省電力機能を、無効にする設定を追加
    ・スマートフォン(iPhone、iPadなど)のスループットを改善
    です。

    バージョンアップ方法を紹介します。
    大きく分けて4つあります。
    1.「らくらくスタート」ボタンによるバージョンアップ
    2.ワンタッチバージョンアップ
    3.自動更新によるバージョンアップ
    4.手動によるバージョンアップ(上級者向)
    です。

    では具体的に話を進めます。
    (いずれの場合もWimaxの電波が届いている必要があります)

    1.「らくらくスタート」ボタンによるバージョンアップ
    (1)POWERランプが緑・橙点滅すると新バージョンがあるサインです。

    (2)設定ボタン(らくらくスタートボタンという)を長押し(6秒)し、POWERランプが緑点滅したら離す。

    (3)1分以内に「RESET」スイッチを押す。
    POWERランプが橙点灯から緑点灯に変れば完了。


    2.ワンタッチバージョンアップ
    (1)ホームページに新しいファームウエアが更新された時、クイック設定WEBのメニュー画面に「ファームウエア更新」のボタンが表示されます。それがサインです。このボタンをクリックでバージョンアップします。


    初級者向けに2つの方法を紹介しました。
    3、4は操作が複雑なので省略しました。

     

    こちらにメーカーの説明があり確認できます。

     

    2011/09/22 対応。
    対応方法はいくつか紹介されています。

    ここでは、
    設定ボタン(らくらくスタート)ボタンを長押しする方法を紹介。
    不具合解消には、事前作業とバージョンアップの2段階になっています。

    【準備作業】
    (1)最新のファームウェアが存在する場合は、POWERランプが緑・オレンジ点滅(緑3秒・オレンジ0.5秒間隔)します。
    確認してください。


    (2)POWERランプ以外のランプがすべて消灯している場合は、設定ボタンを押すと、すべてのランプが約10秒点灯しますので、その状態で本手順を開始してください。


    (3)WM3500Rがインターネットに接続していないと作業できません。
    アンテナランプが2本以上点灯している状態で作業を行ってください。





    【バージョンアップ】
    (1)設定ボタン(らくらくスタート)ボタンを長押し(約6秒)して、
    POWERランプが緑点滅をはじめたら、設定ボタンを離してください。



    (2)POWERランプが緑点滅を始めてから、1分以内につまようじでRESETスイッチを約1秒押してください。
    ファームウェアのバージョンアップが開始します。

    (3)ファームウェアのバージョンアップ中は、POWERランプがオレンジ点灯します。
    バージョンアップ中は、電源を切らないでください。
    POWERランプが緑点灯に変わりましたら、バージョンアップは完了です。

     


     

    お疲れ、以上で完了です。

    INDEXに戻る

     

    最後までご覧いただきありがとうございました。

     

     

    inserted by FC2 system